http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ1500C_V10C14A5000000/
前回、介護業界の人手不足について書きましたが、その際、介護ロボットのことについて少し触れました。介護業界の職環境を良くするためには”法整備”が大事なのは間違いありませんが、現場レベルでの環境改善も同じくらい必要になります。俗に、介護職は3K(汚い きつい 給料が安い)と言われますが、その環境を変えるためのには介護ロボットが重要な役割を果たすかもしれないのです。
介護ロボットの研究は、一部の大学の研究チームや企業によって、かなり前から進められてきましたが、最近ようやく、その研究成果が日の目を浴びようとしています。政府もまた、そうしたロボット企業などに補助金を出すなど、介護ロボット開発に本腰を入れ始めました。
ところで介護ロボットというのは、大きく4つに類型分けされています。[1.移乗の際の介護者の負担を減らすもの][2.高齢者の自立を支援するもの][3.高齢者の排泄をサポートするもの][4.認知症の老人を見守るもの]の4つです。これらの多くは人型ロボットではなく、非人型のロボットとして開発されています。例えば、パワードスーツなどは、最もわかりやすい例なのではないかと思います。
こうした介護ロボットが導入されることで、介護の3Kが改善される可能性は十分にあります。科学技術を現場に導入し、介護職の職環境の質を向上させれば、人手不足問題も少しずつ解消されていくのではないでしょうか。